投稿者「M山の嫁」のアーカイブ

「藪の中」「トリマルキオの饗宴」考察note有料記事のご案内

文学フリマ等で頒布した同人誌『「藪の中」考察』『「トリマルキオンの饗宴」考~享楽と退廃のオデュッセイア~』の内容をnoteにて有料記事公開しました。

■「藪の中」考察 200円

https://note.mu/halbaus/n/n614987ede992

芥川龍之介「藪の中」を、“推理小説ではなく純文学”を前提に、状況を推理しつつ事件そのものの真相よりも「なぜそのような嘘をつかなければならなかったのか」という登場人物の心の部分について考察しています。

・木こりや巫女らは事件に直接関係ない
・「実は懺悔の女は真砂ではない」のような記述トリックもない
・テキストに記載されている文言をもとに推理
 (書かれていないことを勝手に付け足したりしない)
・「なぜそうしたのか」という行動の動機までもれなく考察

という、真っ向から勝負を挑んだ(?)推理・考察です。
考察をしている他サイト様等をざっくりと検索してみたところでは、同じような着地点の考察をしているところは見つかりませんでした(見落としてるかもですが)。
一応矛盾無く推理・考察できているのではないかなとは思いますが、まあ芥川本人の直筆ネタバレメモとかが発見されない限り全ての人が納得する回答なぞ存在しえないでしょうから、「正解が知りたい!」のような方にはおすすめしませんが、無料部分を読んでほうと思った方はぜひ購入をご検討ください。
繰り返しますが、「真相を知りたい」という方にはおすすめしません。あくまでも純文学として捉えた場合、こういう解釈ができるのでは?という内容ですので、 ひとつの読み物としてお楽しみください。

■ 「トリマルキオンの饗宴」考~享楽と退廃のオデュッセイア~ 200円

https://note.mu/halbaus/n/n7a3eab762d79

ガイウス・ペトロニウスによる古代ローマの小説「サテュリコン」内の一場面「トリマルキオの饗宴」。「成り上がり奴隷に対する皮肉」「当時の文化を知るための資料」と結論付けされやすい場面ですが、これはひとつの小説としてしっかり文学的に作りこまれているようだぞ、と読み解いてみた内容です。
当ブログのグリム童話考察の記事をお読みいただいて面白いと思っていただいた方、“V字構造”のように“内在論理や作者の哲学が、物語の構造や何らかの具体的なキーアイテム、人物配置によって表現されている物語”に興味のある方は、ぜひ原作をお読みいただいた上、ご購入ください。岩波文庫の国原訳版が、出版が91年ということもあり現代人にも抵抗のない文章で訳されていて読みやすくおすすめです。
なお余談ですが、記事中で触れた“ペトロニウスが当時のローマに対して感じていたのではないかと思われること”は、まさに現代人を蝕むいろんな問題の大きな根本原因だと思うのです……。

※ご購入後の返金は対応できませんのでご了承ください。その他、noteの利用規約に従ってご利用ください。

よろしくお願いいたします。

「セメント樽の中の手紙」を読んで

 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」を読んだ主人の解釈が少し面白かったのでメモ程度に書いておきます。
 ウラをとったり資料を当たったりといったことは一切していません。根拠のないほんの思いつき程度の読み解きですが、まぁ少しでもここをご覧になられた方の参考になり何なりになれたらいいなと。おそらくこの物語をこのように解釈するのは主人くらいでしょうし10人中10人が「いやそれは違う」と言うと思いますが、そんな内容でもよろしければ続きをどうぞ。
 あ、「セメント樽の中の手紙」を読んだことのない方は先にお読みください。ただし若干のグロ描写があるのでそこはご注意を。

青空文庫リンク

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かえるの王さまあるいは鉄のハインリヒがKHM1なワケを考察

KHM1「かえるの王さまあるいは鉄のハインリヒ」についての考察です。
と、それに見る、グリム兄弟がグリム童話集を作った意図。
深い考察ではなく主人が何となく思いついたというものなので、半分メモ程度に書いておきます。

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